こんにちは、shunsukeです。
英語学習継続329日目。
皆さん、「鰹節:かつおぶし」ってなんていうか知っていますか?
「dried bonito flakes」って言います。
あまり使う機会が少ないかもしれませんが、良かったら活用してください。
今日はかつて人工の島であった場所に建築された水に浮かぶ東メボン(East Mebon)についてご紹介します。
もくじ
- 東メボン(East Mebon)について
- 東メボン(East Mebon)の見どころ
- さいごに
東メボン(East Mebon)について

かつて巨大貯水池の中央に位置し、池に浮かぶように造られた東メボン!
東メボンとは
干上がった東バライ貯水池の中心にある人工の島であった場所に建築された東メボン。
東バライは王ヤショヴァルマン1世が造ったとされています。東バライには別名が存在し、別名ヤショヴァルマンにちなんで、ヤショダラタターカと呼ばれています。アンコール朝期に建てられ、一時的に首都とされていたコ・ケーから首都をアンコールへ戻した、王ラージェンドラヴァルマン2世が952年に建立した霊廟です。
先日ご紹介した「プレ・ループ」
は、アンコール遷都後の国家寺院となっています。そのプレ・ループが建築される9年前に同王によって造られています。この2つの寺院は同王によって建築されていることもあり、とても似た造りとなっています。5つの祠堂が配置され、中心の主祠堂にはシヴァ神のリンガが崇められ、四方の4つの祠堂には祖先を模した神像が安置されていたと言われています。
基本情報
施設名:東メボン 英名:East Mebon 住所:The Suburbs of Angkor Thom
アクセスマップ
下記より東メボンの見どころをご紹介していきます。
東メボン(East Mebon)の見どころ

現在、東バライの水は干上がっていますが、当時は船で出入りしなければならないほどのたくさんの水で満たされていた東メボン。東楼門入口は船着場となっていたので、階段などはなく大きな紅土(ラテライト)ブロックが積み上げられているのみです。かつてはここが人口の島で水で覆われていたことを想像するとなんだかワクワクしてきますね。
3つの周壁、およびラテライトの3層構造の基壇をもち、砂岩、煉瓦、ラテライト、化粧漆喰という耐久性のあるクメールの建設資材をすべて含んでいます。

写真が少し暗いので分かりづらいかもですが、階段がやや急で、また凸凹で歩きにくかったのを覚えています。こういう暗めの写真ってぱっと見は分かりづらい写真に見えますが、ずっと見てると、一瞬では見えていなかったものが色々と見えてきます。
僕の照明にも通じるのですが、「陰影を意識したライトアップ」
は、ぱっと見は暗く感じますが、ずっと見ていると色々なものが見えて、人間の五感を刺激します。僕の仕事に対する考え方は、こういう経験があったからこそかなと思います。

石積みは「切込接(きりこみはぎ)の布積」
で積まれています。目地はバラバラ。バラバラでも良く見えるし、こうして長い年月残っているってことだから、きっちりしてなくても良さそうですね!赤色砂岩を使った外周の石積みとメインのレンガ造り塔のミックスが絶妙です。


左右で良い状態で残っているシンハ(ライオン)像。この写真、とても好きな写真の一つです。一見左右のバランスが取れているように見えますが、片側だけ崩れずに残っている高い門。このアンバランスさが絶妙です。わざと残したわけではなく、自然に残った形がこのようなアンバランスなバランスを演出しています。

水に浮かんでいた東メボンの中で特に特徴的なのが内外側とそれぞれ4隅に建つ「ゾウ」の像です。月日が経っても尚、立派な形で残っている象のさまは圧巻です。「ゾウ」や「ガネーシャ像」が好きな僕としてはとても興奮するポイントの一つです。

プレ・ループと造った王が一緒であることから同じような造りの祠堂。扉の開口部は東側のみで、後の北・南・西はフェイク扉になっています。それぞれにまぐさ石が施され、たくさんの種類の装飾がされています。モチーフには、ヴィシュヌ神の化身ナラシンハや、カーラ、蛇神ナーガなど複数が施されています。どれも見事な装飾で、それぞれの違いを探しながら見るのも面白いでしょう。

こちらがフェイク扉とまぐさ石。とても手の込んだ造りをしていますよね。こんだけ精密に造るのに、ここだけでどれだけの人と時間が掛かるのか想像しただけでも気が遠くなります。

見どころの一つでもある祠堂壁面にあるデバターのレリーフと無数の穴。 こちらの祠堂壁面や上記で紹介したフェイク扉に無数の穴がありますが、かつてはこの穴にダイヤやルビーなどの宝石や金がはめこまれていたとか。水に浮かぶ東メボンに日の光が差し込むと、キラキラと光るダイヤやルビー、そして水面に映り込む東メボンを想像するに、とてもきれいだったのだろうな思います。「ゴールデンマウンテン」とも呼ばれていたとか。とてもロマンがありますね。

祠堂の中から撮影した一枚。暗がりに差し込む光が人生と重なります。「目の前は暗闇でも自分を信じればいつか必ず光が差し込む。」、そんなことを言われているような気がします。
この頃もたくさん悩み苦しい日々を送っていましたが、今は更に深い位置にいるなと。。ただ以前と違う点は、今はその状態を頗る楽しんでいることです。日々いろんなことが起きますが、それら全てをひっくるめて人生。ただ苦しむんじゃなくて、楽しむ気持ちが大事かなと思います。
皆さん、日々一生懸命生きていきましょう!
さいごに

いかがでしたでしょうか。今日はかつて人工の島であった場所に建築された水に浮かぶ東メボン(East Mebon)についてご紹介しました。
最後は旅のあるある、写真撮ろうとしたら鉢合わせるパターンの写真でお別れします。
このブログでは、自分で経験してきたことを、「知る・学ぶ」をコンセプトに様々なことを皆さんにお届けできたらと考えています。
前回の記事では、レンガで築かれたサンセット鑑賞が出来る、プレ・ループ【アンコール遺跡】
についてご紹介しています。ぜひそちらも合わせてご覧ください。
これからもこのブログでたくさんのことをご紹介していきます。
ご一読頂きありがとうございましたm(__)m
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 前回の記事では、かつて人工の島であった場所に建築された東メボン(East Mebon)【アンコール遺跡】についてご紹介しています。ぜひそちらも合わせてご覧ください。 […]
[…] アンコール遺跡群で以前にご紹介した東メボン・西メボンの原型とも言われています。ロレイには四角に並んだ4基の祠堂と船着き場の跡が残っています。 […]