こんにちは、shunsukeです。
今日ご紹介するすぐ使えるワード。
- Are you a ~ person or a ~ person?
- あなたは~な人ですか、それとも~な人ですか?
例えば、インドア派ですか、それともアウトドア派ですか?と、相手に聞くことが出来ます。
その場合、
Are you a night person or a morning person?
となります。どうですか、簡単ですよね。
ぜひ外国の方と話すときに活用してみてください。
ということで、今日はこれより江戸城跡と和田倉門跡の石垣についてご紹介します。
特別史跡 江戸城跡について
特別史跡 江戸城跡とは

江戸城は、長禄元年(1457)に太田道灌が築城し、その後、大永4年(1524)に北条氏の支城となり、天正18年(1590)豊臣秀吉による小田原征伐で北条氏は滅亡し、徳川家康が居城をここに定めたとされています。
以来、家康、二代秀忠、三代家光の三代にわたって西の丸、北の丸の増設や外郭の整備が行られ江戸城の総構が完成します。
現在、皇居外苑に含まれる濠、及び宮内庁管理の東御苑の一部などが、特別史跡江戸城(昭和35年5月20日付け文化財保護委員会 告示第26号)に指定されています。
アクセスマップ
和田倉門跡について
和田倉門跡とは

アクセスマップ
江戸城跡周辺はとても広く、回り切れていない個所が多数。
今日は大手町側のほんの一部分ですが、石垣の技法も用いてご紹介します。
特別史跡 江戸城跡の石垣について
「切込接(きりこみはぎ)の布積」

こちらの特別史跡江戸城跡の石垣。大手町から信号を渡ってすぐの場所にあります。
「切込接(きりこみはぎ)」とは
1615年以降多用された技法。角や面、そして表面も徹底的に平らにそして四角く加工して石を隙間なく密着させる、大変手間のかかる加工です。コストや技術面の問題であまり普及しなかったとのこと。
「布積」とは
ある程度高さを揃えた石を使い、横の目地(継ぎ目)を通す技法。高さを揃えるために石を同じ形に加工する手間が発生しますが、高い技術がなくても積み上げることができる技法です。

影絵が連なって見える石垣と松。
高い技術がなくても積み上げる技法とのことだが、十分高い技法だと感じます。他の技法より手間が掛かる技法です。
和田倉門跡の石垣について
「算木積(さんぎづみ)」を用いた隅角部

「算木積(さんぎづみ)」とは
横長の石材を短辺と長辺を交互に組み上げていく技法のこと。隅角部の先端に使う隅石は、長辺が短辺の約2倍ある石が理想的と言われており、長辺が短辺の隣にある隅脇石(すみわきいし)を上下からしっかりと挟むことで、隅角部を一体化して強度をあげるのです。
崩れない石垣を造るためには特に角が大切
強固で崩れない石垣を造るためにとても大切な部分はどこだかご存じでしょうか。
強固で崩れないためには、「角(隅角部)」が最も大切です。石垣の隅角部は建物が載ることも多かったとのことで、石垣を造る際に隅角部を頑丈にするためにこちらの「算木積(さんぎづみ)」という技法が編み出されました。
「打込接(うちこみはぎ)の布積」


「打込接(うちこみはぎ)」とは
石を打ち、欠くなどをして加工を加え、石同士の隙間を減らす積み方です。一つ一つ合わせて加工するため、とても手間がかかる技法です。

左側の低い石垣は、「切込接(きりこみはぎ)の布積」で、右側の高い石垣が「打込接(うちこみはぎ)の布積」だと思います。こちらの写真は一枚で二度楽しめる石垣の技法です。
「切込接(きりこみはぎ)の布積」と「算木積(さんぎづみ)」を用いた隅角部

隅角部の「算木積(さんぎづみ)」の技法と、「切込接(きりこみはぎ)の布積」の技法の融合写真。まず左側の隅角部の「算木積(さんぎづみ)」を用いている石垣を積み、その後に右側の「切込接(きりこみはぎ)の布積」を用いた石垣を積んでいます。こういった視点で見るのもとても面白いですね。
加工してある石が面白い

打込接(うちこみはぎ)の技法は、隣り合う石のすき間を減らすために角や面をタガネなどを用いて叩き、平たく加工したものだそうです。積んでいって隙間ができてしまった箇所は、間詰石(まづめいし)で丁寧に隙間を埋めてつくられています。
写真の石の角部分がタガネで打った跡かなと連想させます。こうして想像する時間が何より楽しいです。

剪定された特徴的な松の影絵が石垣へ描き出されています。こういう特徴的なかたちをしたシルエットもとても面白い一面です。
前回ブログで書いた、影絵が美しく描かれた皇居外苑の石垣も合わせてみて頂くと、とても面白いのでぜひご覧ください。
モルタル造形について
モルタル造形とは

モルタル造形専用のモルタルを塗り付け、削り、着色をしていく技法。
石や岩の表情も自由自在に表現できる優れた技法です。下記に実際にどのようにモルタル造形が出来上がっていくのか、ブログリンクを貼っておきます。
また去年よりスタートした「モルタル造形体験型講習会」の詳細なども掲載しております。
ぜひご覧くださいませ。
ライトアップについて
影絵のライトアップ

こちらは僕が実際に光の当て方などを考え、照明器具を設置しています。これもアンコールワットで見たシルエットが頭の片隅にあったからこそ出来たライトアップかと思っています。
これまで色々なライトアップを見てきましたが、僕が知る限りここまでシルエット・影を意識したライトアップをやっているのは僕だけかなと。それくらい拘りをもってやっています。
下記にライトアップのブログリンクを貼っておきます。まだ見てない方も、何度か見られた方もまた違った視点で見れますのでぜひご覧ください。
さいごに

いかがでしたでしょうか。
様々な技法が用いられている江戸城跡と和田倉門跡の石垣をご紹介しました。まだ全てを見られていない江戸城跡周辺。今後も見た景色をこうしてご紹介していきたいと思います。
これからもこのブログでたくさんの場所をご紹介していきます。
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