こんにちは、shunsukeです。
Instagramでも小出しでご紹介していますS様邸ライトアップ。
素敵なお宅の庭に常設で照明設置してきましたのでそちらをご紹介したいと思います。
毎年僕が手掛けるライトアップに足を運んで頂いているS様。
とーっても素敵なお宅です。
今回も「こだわり」を取り入れた照明となっていますので、ぜひお楽しみください。
昼間の景観

閑静な住宅街に佇む平家のお宅。平家ってのがとても素敵ですよね。
この時は冬場だったこともあり、植物は葉を落としています。葉っぱをつけた春先、どんな姿へと変身するのかとても楽しみです。
道路側景観


建物や庭への「こだわり」が随所に伺えます!何より面白いなと思ったのが側溝部分です。
良くある側溝の蓋ではなく、ウリン材を使うって考えもしませんでした!

これはとても良いアイデア!
これ他のお宅でもぜひ取り入れて頂きたい技術かなと思います。
庭工事を検討されている方!
ぜひ下記ガーデンデザイン事務所『sora-niwa+』さんをご検討されてみてはいかがでしょうか。
素敵な庭を設計してくれること間違いなしです!
『自然と笑顔があふれる素敵な庭時間をデザインしたい』そんな2人方の想いから立ち上げた『sora-niwa+』さん。
茨城県つくば市周辺で活躍されています。
裏手側の景観


こちらはS様邸の裏手側。田んぼのみの景色が、
最高や!
と、そう思わせてくれる空間です。
道路側とは打って変わってとても静かな空間です。しかも夜はもっと違った自然を感じられる空間となっています。詳しくは最後の方に動画を添付してますのでそちらをご覧ください!
こんなに開けた空間ってあまり見つからないのでとても貴重ですね。
施工当日の景色


施工は2021年5月。冬場とは違い、落葉樹がしっかりと葉っぱをつけて元気に育っていました。
春先と冬場でこうも玄関先の顔が違うのかというくらい見方が変わります!


天気もよく、建物の壁に映る『影絵』がとても素敵です。
光が当たる角度によって影の写り方が変わります。はっきりとしたものあれば、ボヤッとしたものもある。
僕が影師として『影絵』を演出する際は、
こういう昼間の景色を見てインスパイアされたものをライトアップへと生かしています。


こうして見ていると余分なものを省きながらもしっかりとポイントを抑えて設計されているところが『侘び寂び』を感じさせます。
- 建物前にある小川の流れ
- ウリン材で出来た側溝部分の蓋
- 大石の小橋
- 落葉樹で纏められた植栽設計
これら全て考え尽くされた季節感を感じれる心地よい空間。
このようなお宅の夜の顔となる部分に照明設置が出来るということ、とても嬉しく思います。と同時に責任重大。。
2020年大田黒公園紅葉のライトアップを見に来て頂いた際にある程度のイメージは伺っていました。現場を見ながら、こんな感じが良くて、こんな感じが好きではない。
などなど、色々と伺いました。
お客様のご要望は…
- 器具の存在を消す(特に昼間の景観を意識して)
- 建物に器具を取り付けたりするのもNG
- 平面の壁を活用してほしい
- 裏手はしっかりと光を当てた照明で
などをご要望として頂きました。
ということで、図面に落とし込む前にまずはモックアップ!
実際に現場を見て、器具を持っていき、感じたままに照明を設置して見てもらいました。
建物の場合は図面やパースである程度表現できますが、相手が植物となると話は別物です。
枝ぶり・葉の厚さや向き、植物の動き、周りの環境など図面上では表せない部分が沢山あります。
相手が植物の場合、実際に足を運んで現場の雰囲気などを感じながら、実際に設置してみるのが一番かと思います。
事前モックアップ(冬場)




これらが実際にモックアップした際の写真になります。
実際にお客様と話をしながら、



「こんな感じどうですか?」
「ちょっと違うかな。。こうしてほしい。」



「了解です。これはどうです?」
「あーそれとてもいいですね!」
など色々と会話をしながら修正し、お客様のイメージ通りのものに近づけていくのが僕の仕事。
接地場所・配線工事




今回道路側のメインで使用しているのがこちらの器具。見た感じ小さそうですよね。
どのくらい小さいのというと、


ジャーン!!
何これ、ちっさ!
と、言いたくなるくらい小さい器具です。手のひらサイズの長さしかありません。
個人邸でここまで小さい器具を使っているお宅はそうそう無いかなと思っています。
もし使っているお宅があったらご連絡ください(笑)
こちらの器具は完全受注生産になります。もし気になる方がいらっしゃいましたら下記をクリックしてご連絡ください。
配線について


施工が気になる!って方のために施工風景も少し載せておきますね。



配線は命!
というくらいとても大事な作業です。配線一つで見栄えが格段に違います。


どこもキワを掘って配線しています。ここまでする必要もないかもしれませんが、後々庭改修工事等が入った場合でもどこに配線されているかが一目瞭然!どこだか分かってればそこを気をつけて作業できますね?
そんな細かな部分も考えて設計設置しています。


ここも壁沿いをウッドチップと防草シートをめくって、土を掘って埋め込んでいます。。
終わった後、腰痛かったです(笑)
常設の場合と仮設の場合では設置をする業者様によって収め方が違います。
特に違いが出るのが、配線です。
仮設の場合、予算の関係などもあってか配線が雑なところが多く見受けられます。
しかし一番目に付くのがこの配線です。
少し綺麗にしただけで見栄えが段違い!
僕が関わっている電気関係の方は皆配線がとても綺麗でしっかりやってくれます。
細かいところに目を配れることがとても大事ですね。
ぜひそういう部分も色々と見てみてください。
施工後ライトアップ景観


こちらが実際に常設で設置した照明の明かりです。下記より詳しくご紹介します。
道路側ライトアップ景観


モックアップ時と様変わりしたの、お分かりですか??
器具一つでこうも見栄えが変わります。光の質が違うのが一目瞭然ですね。
そして何より『影絵』の質も違います。モックアップ時のと比較して見てみてください。


敢えて葉っぱに光を当てずに枝を通して壁に『影絵』を演出するようにしています。
これが…、



通称【影遊び】だーーーー(笑)
って、こんなに影で遊べる空間もないので本当に楽しかったのを覚えています。




白壁に映り込む『影絵』。
室内の洩れた明かりと相まって影のグラデージョンが出ています。
これはなんとも良い誤算!パキッとした影だけでなく、ボヤッとした影が加わることで、昼間の影絵に似たものが出来上がります。またエントランス階段の影も良い感じに演出してくれています。こういう嬉しい誤算はいつでも大歓迎!(笑)




室内の照明を消したバージョンと、付けたバージョンを2枚載せてみました。エントランス部分の印象がガラッと変わり、2度楽しめるライトアップとなっています。なんか、高級レストランや旅館のエントランスみたいですよね!
こんなお宅に住めるってとても素敵です。
それでは続いては裏手側の景観をご紹介します。絶景です!!
裏手側ライトアップ景観


うわっ!キレイ!
と、思わず声を出してしまう程の美しさがあります。
道路側とは打って変わってエノキ全体に優しさに包まれるような光を演出しています。敢えて照明の芯は外して設置しているので強い光は当てていません。これも技術の一つ!
少しの手間を施せば、見違えるように良くなります。そんなひと手間も僕は惜しまず施しています。





これ、めっちゃ好きな写真!
- エノキ
- 背景
- デッキ・椅子・チェアー
- 風呂場の鏡
全てがベストマッチした一枚ではないでしょうか。
そして、なんとなんと裏手側の景観はこれだけではありません。
下記の動画をぜひご覧ください。自然の生演奏が聴けます!これは必見ですよ!
どうですか??
こんな大音量の自然の生演奏はあまり聴くことが出来ません。これもこの立地に建てた特権ではないでしょうか。
こんな中で仕事とかしたら絶対良いもの出来るだろうな。。
と、そんなことを思わせてくれる空間でした。
いかがでしたでしょうか。
こちらがこれまでの僕の結晶が詰まった照明となります。
こうして仕事をしてみて思うことは、何事も無駄ではないということですね。
どんなに大変なこともこうして報われるときが必ず来るなって。
今もまた新たな挑戦をしていますが、本当に未知です。。
今後どう絡み合っていくのかわかりませんが、愚直にやっていこうと思います。
お仕事を頂けたS様にはとても感謝しております。また次回もご一緒出来たら幸いです。
さいごに


約8年の結晶。。
この照明を良く思わない人もいるでしょう。それに「俺の方が良いもの作る!」って人もいるかと思います。



でも、そんなの関係ありません!!
僕が出来る表現を理解して託してくれる方がいらっしゃるだけで僕はとても幸せ者です。
まだまだ発展途上中の未熟者ですが、こんな僕に頼んでみたいって方いらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください。
僕の結晶がお好きな方は、ぜひ僕に託してみてください。
絶対の自信をもって良いものをご提案させて頂きます。
他にも僕が請け負った現場記事を下記に載せておきますので、ぜひそちらもご覧ください。
ありがとうございました。
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