こんにちは、shunsukeです。
今日はとても思い入れのある場所、ビジネス街にある重要文化財「明治生命館」についてご紹介します。
明治生命館とは
様式建築の最高峰

明治生命館は、東京都千代田区丸の内二丁目にある建築物である。設計は岡田信一郎・捷五郎、構造設計が内藤多仲。古典主義様式の最高傑作として高く評価され、1997年(平成9年)5月に昭和期の建造物としては初めて国の重要文化財に指定されました。
なお、「明治生命保険相互会社本店本館」という名前は、平成9年(1997年)に国の重要文化財に指定された際の指定名で、現在では「明治生命館」と呼ばれています。
アクセスマップ
所在地
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目1−1
最寄りの駅から徒歩
上記の地図をご参照ください。
周辺には、JR、東京メトロ、都営地下鉄の駅が複数あり、アクセスしやすい場所です。
駐車場
明治生命保健相互会社本社本館(明治生命館)は、商業施設「丸の内マイプラザ」に接続しており、その付属駐車場が使えます。
見学
明治生命館一般公開および1階ラウンジ利用については3月2日(月)から臨時休館を実施しております。
緊急事態宣言により当面の間休館を継続し、再開日についてはあらためてお知らせいたします。との事です。外観のみでも楽しめます。
明治生命館見どころ
古代ギリシア・ローマを源とする古典主義様式の外観

主要な意匠は古代ギリシア・ローマを源とする古典主義様式でなかでも、5層にわたる巨大なコリント式の列柱は印象的です。西欧の古典主義建築にもひけをとらない圧倒的な存在をみせています。
エントランス


古典主義洋式の傑作として高く評価されている事もあり、エントランスも重厚感と存在感があります。
コリント様式の列柱

エンタシスが荘厳さを醸し出すコリント様式の列柱。柱頭に彫刻されたアカンサスの葉模様が当時の技術を今に伝えており、遠くから見ても存在感があります。列柱は、上に行くほど細くなっています。
低層部のアーチ窓

低層部はアーチ窓が連続する石積みの基壇となっています。こちらの石積みの表現は、一定の幅の目地でなく、眠り目地のような薄い縦目地、対照的に太い横目地、そして壁面の部材と一体化したアーチ廻りの部材等から、ルネサンス建築に見られるようなグラフィカルな表現に見えます。
外観を飾るライトアップ


夜になるとライトアップされ、エンタシスが荘厳さを醸し出すコリント様式の列柱のライトアップがエレガントで存在感を更に引き立たせる。均一に並べられたブラケット式の照明器具も照度を合わせる事で、全体の纏まりを出す。とても良い照明であります。このブラケット照明は真鍮かと思いますが、細部まで拘った造りで良い味を出しています。
モルタル造形について
モルタル造形とは


モルタル造形専用のモルタルを塗り付け、削り、着色をしていく技法。
石や岩の表情も自由自在に表現できる優れた技法です。下記に実際にどのようにモルタル造形が出来上がっていくのか、ブログリンクを貼っておきます。
ぜひご覧くださいません。
ライトアップについて

写真は僕がライトアップ経験2年目で携われた昭和4年に東京都国立市に建てられた昭和建築「旧高田邸」。明治生命館より前に建てられた個人邸。今は取り壊しになっていてもう建物はありませんが、このライトアップは忘れられません。照明の知識・技術ともに今の方が格段に上ですが、自分史上一番はこのライトアップ以外ありません。それだけ思い入れのあるライトアップであり、竹明かりを使ったライトアップはこちらが初めての試みです。いつかこちらのブログで紹介します。
下記にライトアップのブログリンクを貼っておきます。まだ見てない方も、何度か見られた方も、こうして違ったライトアップ写真と比較し、また違った視点で見れますのでぜひご覧ください。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
今日はビジネス街にある「明治生命館」をご紹介しました。
日本にもこうして古代ギリシア・ローマを源とする古典主義様式の外観が残っています。皇居の近くでアクセスもしやすい場所にありますので、ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。
コメント